背骨の仕組みと役割
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背骨の仕組みと役割

●体を支える骨格の中でも、特に大黒柱と言える大切な役割をしているのが脊柱です

右の図は、体を後ろから見たときの脊柱です。脊柱は、頭蓋骨の直ぐ下から始まり、首は頚椎と呼ばれる7個の椎骨・背中は胸椎と呼ばれる12個の椎骨・腰は腰椎と呼ばれる5個の椎骨と上から続いています。

さらに、これら24個の椎骨の土台となっているのが骨盤で、骨盤は仙骨と腸骨から成り立っています。

一般的には、背骨と言えば胸椎と腰椎を指します。また、胸椎はそれぞれ肋骨とつながっています。

24個もある椎骨の1つ1つは、筋肉によって左右に回旋したり、前後に傾くことができるため、私たちは上を見たり、後ろを振り返ったり、背中を丸めて落ちたものを拾ったり自由にできるわけです。

自在に曲がった脊柱は、通常は筋肉の力のバランスによって元の真っ直ぐの状態に戻ります。
しかし、何らかの原因で椎骨が回転したままになったり、後ろにズレたりしたままになってしまうことがあります。

この時、仙骨が右に傾けば、脊柱全体は右に傾くわけですが、体全体を右に傾かせたままでは歩くのが困難になります。そこで、真っ直ぐ立とうとするため、無意識にバランスを取ろうとしてしまいます。
その結果、数ヶ所の椎骨を左右にゆがませてしまいます。

脊柱01,カイロプラクティック
身体のゆがみ,カイロプラクティック
●左右へのゆがみの例

左図は、右側の腸骨が下がる方向にゆがんでしまった場合の例です。

この方の場合は、仙骨が左に傾き、背骨全体が左に傾くものの、まず腰椎で右に修正し、胸椎でそれをまた左に修正し、頚椎で再び右に修正しています。

また、腸骨が下がると下につながっている足の骨は引き上げられるため、右足が短くなってしまっています。

「写真を撮った時にいつも頭が右に傾いている」とか、「よく左足を引っ掛けてつまずく」などでゆがみに気づく事があるかも知れません。実は矢印の箇所が全てゆがんでしまっているのです。

このように脊柱にゆがみが生じると、体にいろいろな問題が起こってきます。

●椎骨構造と神経の圧迫

右の図は、腰椎の部分を右側から見た図です。
硬い椎骨と椎骨の間には柔らかい軟骨があるために、脊柱は前後左右に自在に曲がることができます。
1つ1つの椎骨の動きは小さくても、24個もあるために全体として大きな動きになるのです。

ここで注目したいのは、各椎骨の間には図のように神経が通っています。この神経は脳から、脊柱の中を通ってきており、仙骨から更に足の方まで伸びています。

このように脊柱にゆがみが生じた場合には、椎骨の間が狭くなる部分ができますが、各神経は椎骨の間から各器官に向かって出ているため、神経が圧迫されてしまうのです。

当然、神経が圧迫されれば痛みが出ます。更に、慢性的に痛みが続けばしびれやマヒが生じることもあります。

この時、頚椎から出ている神経は腕の方に伸びているため、頚椎がゆがめば腕や指の痛みやしびれやマヒが起きる可能性があります。

同様に腰椎から出ている神経はお尻を通って足の方に伸びているため、腰椎がゆがめばお尻や足の痛みやしびれやマヒが起きる可能性があります。

更に、脊柱全体からは、内臓を制御している自律神経が出ていますから、例えば胃に向かっている神経を圧迫していれば胃に問題が起きるでしょうし、心臓に向かっている神経を圧迫していれば心臓に問題が起きる可能性があるわけです。

たかが背骨のゆがみと油断していると、大変な病気にもなりかねないので注意しましょう。

脊柱02,カイロプラクティック
脊柱03,カイロプラクティック
●前後のゆがみの例

脊柱は横から見ると、
 ・頚椎の前弯
 ・胸椎の後弯
 ・腰椎の前弯 という3つのカーブを持っています。
この3つのカーブがあることによって、体全体の重さを分散して、バランスよく支えることができるのです。

また、それぞれのカーブは重心線に沿ってキレイに並んでいる状態が最も安定した状態です。しかし、カーブが崩れてしまうことがあります。

典型的な崩れ方は、俗に言う「猫背」ですが、これは胸椎の後弯がありすぎる状態です。逆に胸椎の後弯が無くなってしまっている状態は平背と呼びます。

猫背の場合には、頭が前に出てしまうため、多くの方が「肩こり」に悩まされることが多く、肺や胃が圧迫されるため、常に息苦しく感じたり、常に胃のもたれを感じることもあります。

また、腰椎の前弯が過剰になれば、慢性的な腰痛に悩まされることになります。反対に腰椎の前弯が無くなれば、腰椎がズレやすく、危険な状態になります。

このような前後へのゆがみは、自分では意外に気づいていないことが多く、「疲れやすい」とか、「上を向いて眠れない」といった症状が多くあります。

長い期間をかけてゆがんでしまった脊柱は、1度や2度の矯正では元に戻りません。例え戻ったとしても、筋肉の癖によって、直ぐにまたゆがんだ状態に戻ってしまいます。

しかし、ゆがんだままにしておいたら、痛みやしびれは永遠に良くならないのです。

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